人生を変える旅(2015.9.25)
ーーーお願いから感謝へ
今日はチベットの最古の宮殿と最古のお寺を観光してからラサに戻る
一番期待していた聖湖は、入り口まで行って折り返さられたのは
いくら何でもやはりちょっと落ち込むね
そんな私の気持ちをわかっているように
青空に一枚の五色雲!
五色雲?
いや、これは目の錯覚だ
五色雲で神話とか歌には出る名詞だけど
現実には存在していないはずだと思っている
でも
『みんな、あのう雲は何色と見える?』
半信半疑でみんなにその雲を指さしてみたら
みんなから驚きの声
やっぱり五色の雲か
可憐なピンクに、柔らかい黄色いと緑、微かな紫と周りの青
カメラに収めようとしたが
その美しい色は、誰のカメラも取れなかった
やっぱり神秘なもの
(注:あのう白く見える雲は実は五色の雲だよ)
チベットの最古の宮殿——雍布拉康(ヨンブ・ラカン)に着いた
ここは文成公主がチベットに入って最初に泊まった宮殿でもある
山丘に聳えて、とても美しいが
登る道は楽とは言えない
階段に登っている時
ふと顔を上げると、宮殿の頂点に太陽の輪がみえた
まわりの光にヒラヒラの銀色のものが舞っている
また目がおかしいと思って登り続けた
宮殿の中に入って拝見したが、外の厳然とは違い
どちらというと狭い印象
姫、皇后と名に乗るけど、楽な生活とは言えないね
と感嘆しながら降りてきた
現地のおばあちゃんに五色経幡を渡され、
時計回りで転経輪を回ってと手振り身振りで私に言った
(注:現地おばあちゃんはチベット語しかしゃべれない)
チベットは転経輪だ
言われたまま、片手に五色経幡
片手で転経輪のハンドルを触った瞬間
急に目が潤、喉が詰まった
この地に辿り着いた文成公主
宇宙の法則を破って私を守りきる最愛の姉
私を愛している家族
…………
この瞬間、ここで立てるのは
どれほどの恵みを受けてからの奇跡か
と気付いた瞬間
そのとき、全てのお願いが感謝に変わった
神様に
文成公主に
姉に
家族に
私を守って応援してくれたり全ての人に
感謝を伝えた
ありがとう
ありがとう
ありがとう
〜〜〜〜
どれぐらいの転経輪の個数がある
どれぐらいの感謝の回数がある
そのとき、本当に心の自由が感じた
感謝のこころに変わったのはこの旅の最大の収穫です
注意事項:
転経輪を回るとき、よくありがちのは、手で本体の銅器をまわる方法。チベットのおばあちゃんによると、その行為自体は仏様の顔に触ることで、大変無礼です。なので、まわるときに、銅器の下にある木で作られているハンドルみたいものを回すのは正しい作法だそうです。